メガバンクとして抜群の知名度があり、およそ倒産させることはないだろうと思われる銘柄、それが誰でも知るところであるみずほ銀行だ。配当もそれほど悪くはなく、比較的安全な銘柄としてポートフォリオに入れている人も多いのではなかろうか。だが、今みずほ銀行には大きな痛手となりそうなアキレス腱がある。それが、システムの再構築だ。
IT業界のサグラダ・ファミリアと呼ばれ、馬鹿にされているこのシステムは、何度も作り直しが行われ、予算だけを湯水の如く奪っている。今さら引き返す、中止、などの判断をできず、ずるずると開発だけが長引いている。他のメガバンクが普通にシステムの更新を行う中で、みずほだけがIT化の流れに取り残されている。今は好調な銘柄だが、中長期で考えて地雷を抱えている。もし今ホールドしているなら、一度手放して様子を見るべき。今はともかく、来年再来年を考えれば長く持つのは危険性が高いと言えるだろう。