ユニバーサル園芸社という名前を聞いても、ピンと来る人はあまりいないだろう。ガーデニング用品などと思うかも知れないが、こちらはオフィス等の観葉植物をメインとしたレンタル会社だ。もちろん、れっきとした上場企業であり、財務状態はすこぶる良好といえる。
ただ、ここで紹介するには、少々物足りないのでは……？　と思う諸氏もおられるだろう。観葉植物レンタル最大手、だとして、それ以外の事業ももちろんあるだろうが、例えば不動産業や半導体材料、機械などのようなドル箱を抱えているのか、などなど。しかし、その問いについては答えはノーとなる。つまり、この会社は実際に観葉植物レンタルを軸とした生花の小売や、海外での同事業の展開が主軸となっている。ただし、逆に考えればこちらのユニバーサル園芸社以外の競合は少なく、さらに配当もかなり絞っている。将来的な増配の可能性も極めて高いのだ。今すぐ、という意味での派手な動きは無いだろう。ただ、すぐに動くようなものは逆に言えばインサイダー情報でもなければ手に入るものではない。ここはじっくりと、仕込んでおきたい銘柄と言える。