第二の山水電気、オンキヨーを空売り


昔、音響機器の名門メーカーとして、山水電気という会社が存在した。実際に消費者の評判は良く、まさに日本品質のいいメーカーだったが、デジタル化の流れに逆張りした結果、敢え無く倒産と相成った。そして、そんな山水電気とまさに同じ道を歩もうとしているメーカーがある。それがオンキヨーだ。個人的にはオンキヨーの製品もクオリティは高く、純粋にその商品だけで評価すれば、決して悪い会社だとは思っていない。だが、音楽という市場が縮小、陳腐化し、音楽を聴くという行為そのものが二極化しつつある現在、上場企業という立場を維持し続けるには、もうオンキヨーは限界に近いだろう。株価もこの数年下落の一途をたどり、今やボロ株と言っていい値段にまでなっている。ましてや、コロナ禍の先が見えない現在、高級音響機器のマーケットに未来など見えようはずもなく、起爆剤となるような事業も無い。正直言って、ここはもう、ショート一択と言えるだろう。自分も含めて、オンキヨーの機器には山水電気と同じくファンの諸氏もひょっとすると多いかも知れないが、資産運用とは切り離して考えねばならない。ここは冷静、かつ冷酷にショートをお薦めする。


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