セーラー万年筆……という名前は、ある程度人生を重ねた人間なら一度は聞いたことがあるだろう。もちろん名前の通り万年筆を筆頭とした文具メーカーだが、上場もしている。が、株価は見れば分かる。惨憺たる価格だし、万年筆のメーカーに未来なんてあるのか? という人が大半だろう。本当に万年筆だけを作っているならその通りと言える。
最近のセーラー万年筆は、産業用ロボットの開発に力を入れている。まだブレークスルーと言えるような製品はできていないが、着実に勢力を拡大しつつある段階だ。当たり前だが、競馬も株も事前に当たりが分かる訳じゃない。だが、宝くじとの違いは情報を得て、そこから判断できるということだ。産業用ロボットと言えばファナックや各種重工メーカーが中心だが、セーラーは背水の陣と言えるだろう。財務的にはぱっとしないが、その分最悪ということもない。ポートフォリオに入れるには個人的に一押しの銘柄と言えるだろう。